2025年3月期決算説明会(決算ハイライト・質疑応答)
日時 | |
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場所 | KDDIホールよりオンライン配信 |
登壇者 |
決算ハイライト
決算説明会の模様
決算説明会では、「2025年3月期決算」について、社長の松田より説明しました。
1. 目指す姿
2. 25.3期業績
3. 26.3期見通し
4. 未来への取組み
質疑応答
質問者1
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利益成長、EPS目標達成、株主還元などすべてが良い発表であったが、市場もある程度は織り込んでいる。今後新しいこととして何を目指していくのか。象徴的な構想があれば教えてほしい。
- 髙橋前社長がしっかり築いてきた基盤があり、本日の決算発表に繋がっている。この基盤の上に、どのように伸びしろを成長させていくかが社長としての役目、責務だと思っている。二つの軸(つなぐチカラの進化/デジタルデータ×AIによる新たな価値創出)にこだわりたいということを、本日発表をさせていただいた。当社の客観的な強みをどう生かすかということにこだわり、通信とその上のデータを活用するためにAIの共通基盤となるようなプラットフォームを準備していくとお考えいただきたい。数字の規模感は現時点ではお示しできないが、次期中計に向けて作り上げていく。
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今後、KDDIの通信の優位性が崩れてしまう可能性もあるかと思うが、通信をつなぐことの次の目標は何か教えてほしい。
- ネットワークは各社が切磋琢磨してお互いが競争しあっていく領域と考える。その中での競争優位性は世の中のお客さまに届けられるタイミングも先行優位性だと考えている。現在5G基地局も相当数多く、5Gエリア、Sub6 SAエリアもしっかり作り上げた上で競争をしており、切磋琢磨して世の中に届けたい。また、今回新しい料金プランの中に3つの通信価値を組み込んだ。新しい技術が多く出てきている中で、それらを単なるテクノロジーということだけで終わらせずにいかに料金プランという非常に強いエンジンに組み込んでいけるかがもう一つの競争軸だと考え、時間軸・スピード感で負けないように努力していく。
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質問者2
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KDDIはこれまで通信、コンテンツ、金融、法人などで着実に収益を積み上げてきているが、次の中期計画に向けて、今後も積み上げていけるのか。また、新たな取組みについてどう考えているか。
- 今期EPS達成に向けて営業利益で約600億円弱の成長が必要だが、既存事業を一つ一つ伸ばしていき、それをサステナブルに伸ばしていく。各領域について、まだ伸びしろがあると考えている。次の中期に向けて、それをリニアな成長ではなく、データ×AIの活用で全業種のオペレーティングモデルを変革し、新たな価値を創出していきたい。
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サービス改定による収益へのインパクトをどのように見込んでいるか教えてほしい。
- サービス改定だけではないが、今期の組み立てとしては、モバイル収入として約300億円規模、金融・エネルギー・ローソンで200億円規模、ビジネス事業として400億円規模、それから技術構造改革の実現で200億円規模のトータルで1,100億円規模でしっかり成長させていきたいと考えている。これに楽天ローミング収入や、パートナーさまへの還元などのマイナスを含めて+600億円を作っていく考え。サービス改定は、お客さまに安心・安全な価値を納得いただけるか社内で議論を行い、今回の対価を設定させていただいている。
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質問者3
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競合他社がより財務レバレッジをかけて投資を行っていくことを決断されているが、今後の財務レバレッジの考え方を教えてほしい。
- auフィナンシャルホールディングス除きのEBITDA倍率が現在1.5程度となっているが、今後は財務レバレッジをきかせてより成長に振り向けていきたいと考えている。具体的には次期中期計画に向けた検討の中で詰めていくが、EBITDA倍率2倍まで許容できるとすると、調達余力が1兆円ほど出てくるので、しっかりと投資に振り向けていきたい。
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auフィナンシャルホールディングスの預貸率が100%を超えているが、正常な水準なのか。今後住宅ローンの貸付を抑えていくのか含めて教えてほしい。
- 預貸率はもう少し抑えていきたく、そのためにも預金を増やしていかねばならないと考えている。預金獲得施策は従来じぶん銀行を中心に実施してきたが、加えてKDDIグループ全体でプロジェクトを立ち上げており、更なる預金獲得を図っていきたい。
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25.3期のように大株主の株式売却があると総還元が100%近くなり、投資が限定的になってしまうと思うが、26.3期以降の還元と投資のバランスの考え方について教えてほしい。
- 還元と投資のバランスをしっかり取っていく。財務レバレッジの活用も検討の視野に入れて、株主還元とM&Aを含めた新しい成長投資、設備投資を実施していく。
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質問者4
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他社の動向も踏まえ、今回のサービス改定の現状の受け止めを教えてほしい。
- 新料金プランの申し込み受付はこれからのため、現時点で手応えについてお答えできる状況にはない。今回のサービス改定では、強みである通信と付加価値を含めた「auバリューリンクプラン」の価値をしっかりお客さまにお届けしていきたい。
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UQ mobileの競争環境は、今後どのように変わってくるか。
- UQ mobileは今回2つのプランにシンプル化しており、その一つであるトクトクプラン2ではギガ容量を2倍にした上で、その他の価値を追加させていただいている。例えばサブスクぷらすでは、サブスク利用料の最大20%が返ってくるため経済メリットが出てくる。他社がどうするかは分からないが、今回の新たなUQ mobileのプランに関しては、お客さまへの価値提供と経済メリットを含めてご提供させていただいている。
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モバイル収入の定義変更について、どのような狙いがあるのか。
- 今回のサービス改定により通信と付加価値の垣根がなくなってきているため、Pontaパスやサブスクぷらすなどの付加価値を一体で見せた方が良いと考えた。金融事業は事業特性上、切り離して定義した。
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質問者5
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今後のKDDIの収益の立て方の方針を教えてほしい。コンシューマ向けサービスにおいては、人口減の中で付加価値サービスを提供していかないと収益を上げていくことが難しい環境なのではないかと思うが、通信会社ならではのノウハウや技術力などのリソースを法人向けサービスに傾けて収益を上げることが優先に見えるがどのようなお考えか。また、ローソンへの投資があったが、どういう成長のさせ方がKDDIや通信業界にとって最適と考えるか教えてほしい。
- 今回の新たな料金プランはバンドルしたプランではなく、改めて通信の価値に脚光を当てたものになっている。通信の歴史で3G・4G・5Gと何がお客さまにとっての価値かということがずっと議論され、5Gもローンチして5年が経ち、5Gにまつわるテクノロジーはたくさん出てきているが、それをお客さまにどう伝えるかというところにギャップがあった。今回そのテクノロジーをお客さまへの価値に転換し、「auバリューリンクプラン」を設計した。通信の力をもう1回引き出して提供価値にしないと、5G SAやその先のBeyond 5G、6Gの時代における価値が分からなくなると思うので、通信の新しい価値を作ったと自負している。
法人のお客さまにICTソリューションを提供していくという期待値もあると思うが、通信だけではなくいかにAIまで含めて組み立ててお客さまにお届けしていくか、いち早くスピード感を持ってやれるかということを考えている。ローソンについては、我々がリテールを行うのではなく、省人化などローソンの持つ困りごとに対して我々がお手伝いしていく。またローソンは地域に根差した店舗展開をしており、AIの分散処理においてロケーションが大事になってくる中、シナジーが見出せないかと考えている。リテール業のみならず、その先を見て取り組んでいる。
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